明石スケッチ 谷八木界隈

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藤江にある竜泉寺
小綺麗なお寺だ。 玄関の屋根の上を見ると瓦がバラか何かエレガントな花の形になっていたのが印象的だった。 どうして花になったんだろう。  竜泉寺という名前のお寺は全国にもたくさんあるらしい。 

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谷八木の町 緩やかなスロープと両サイドの古い民家がいい感じだなと思ってスケッチしていたら、数人の子供たちがそばを通っていった。 「何してるんですか?」って聞かれたので「絵を描いてるんよ」 というとみんな覗き込む覗き込む。 近所の谷八木小学校の子供達だった。今日は宿題がたくさんある という子もいたので「はよ帰って宿題せんと!」と促しても、誰も帰ろうとせずずっと私のスケッチを覗き込む。

中国とかスリランカでスケッチしていた時、たくさんの人に取り囲まれて描いていたことを思い出す。あの時は 子供もいたけど 大人もたくさんいた。 日本じゃ 大人がずーっとスケッチを覗き込むことは皆無だ。 みんな無邪気でとても可愛かった。 スケッチが完成してやっと みんな帰っていった。私も西へと歩きはじめた。

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なんだかすごく郷愁を感じて吸い込まれるように、路地に入っていった。 その先には 草ぼうぼうで屋根が崩れかけた民家らしきがいくつかある。 よくわからないけど レンガでできた煙突のようなものもある。ワクワクドキドキ感が止まらない。 人気はなく、ちょっと怖いのだが足は前に進む。 アスファルトの敷かれていない地面には大きな水溜りがあって、これも小学生のころを思い出す。 頑丈なトレッキングシューズのおかげでぬかるみも平気だ。 
スケッチしながら時々ざわざわする音にドキッとして 振り返る。私は本当に小心者だ。だって隣にはまったく普通の綺麗な民家があるし、車も止まっているのだ。 でもおっかなびっくりひやひやワクワクで 水溜りの横に立ち尽くして描いた。 本当に廃屋かな?と思って 草ボーボーの中に足を踏み入れてそーっと中の様子を見たけど、 屋根の下も草ボーボーだったから、間違いなく廃屋だ。 「いやー、ここは私の家ですよ、何かご用で?」なんて言われたら、すごい失礼になるからな。 

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本当は一番最初にここで描いていたのだが、あまりの強風にさらされて描いていたせいか、船酔いの気分になり、くらくらしてきたので着色はあきらめて次の場所を目指した。そして帰り道またここに戻ってきたわけだ。もう一度同じ方角を見ると 海に西日が落ち始め、いい感じじゃないか!海沿いの町ではよくこういう斜面に家がギューギューに立ち並んで、屋根ばかり見える光景があるものだが、このあたりもそうだ。 風も少しマシになってるようなので着色を始めた。が!やっぱりこの場所はすごい風だった。スケッチブックがめくれあがる。これじゃ船酔い気分になる前に、絵の具でせっかくの絵が汚れてしまいそうだったので、やっぱりあきらめて続きは家で塗った。

本日のスケッチはこれにて終了。帰宅すると 顔中お酒を飲んだ後みたいに火照っていた。 
by YUKI_GOTO | 2015-03-04 22:31 | 旅とスケッチ sketch