4/17 クレイクラフト制作4日目

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サンドペーパーで磨いた後、濡れた布で磨く。表面を滑らかにするのは、もちろんだが、これは健康診断みたいなもので、表面をいったん濡らすことによって、異物が表面に入っていたり、剥離しかけていたりすることがこの時点で発見できる。悪い腫瘍は見つけ次第、摘出した方がいいのだ。 

そして、うやうやしく一人芝居のオペが開始される。

「デザインカッター 用意」

患者は 静かに私の手のひらの上で、腫瘍をあらわにして横たわっている。

カッターの先端が 患者の表面にふれる。

本来ならここで、すっと血の筋でもいきそうなもんだが。クレイに血はない。しかし、私は患者を励ますのだ。

「絶対によくなりますからね」
「最近はいい新薬も出ています」
「大丈夫です、ごとう医師の手にかかれば、この程度の腫瘍などあっというまです」

などと頭の中でつぶやく。口に出していたら、私自身が病院に運ばれているかもしれない。摘出後、クレイの表面は新たな新薬で縫合される。要するに新しい粘土を盛るのだが・・・

シーアと違い、とても小さい。 米粒の半分かそれ以下の柔らかい粘土を、ヘラにのせて、場合によっては、蚊の頭をなでる程度の力で、修正していく。
その後しばらく、静養させ、再度磨く。

私は子供の頃ずっと、看護婦さんになりたかったのだ。何かが良くなって行く行程を見るのは楽しい。しかし、あっちこっち経由して、結局は全くちがう職業となってしまった。 人生こういうもんかもしれないな。

さて、やっと肩の痛みも引いてきた。健康診断 再開だ。
by YUKI_GOTO | 2007-04-17 10:18