『東京週末「坂道」散歩』 発売!

出た出た出た!
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ぱる出版 発行
たぶん 10/13あたりから発売らしい
1400円(税別)
著者 井下優子
イラスト ごとうゆき

昨日 ぱる出版の編集者Z氏から直接できたてホヤホヤをいただいた。
この本はイラストの数が多いというわけではないが、どれも さーっと描いた絵じゃないので こうして本になるのは とても感慨深い。 

東京にはとてもたくさんの坂があるらしい。 知らなかった。 そのうち60本の坂道についてのいろんなエピソードなどを著者の井下優子氏が書かれ、その中の11本の坂を私が現地に出向いてスケッチした。 

話は早春のころからあったが 実際にスケッチを始めたのは 7月に入ってからで 最高に暑い時だった。 写真を見ながら描いたら楽チンなことはわかっているけど、これは絶対に現地で描かないと意味がないよな!とこだわった。
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ポプラ坂 北区田端  これは全然見つからなくって ぐるぐる歩いたんだよな〜。 そしたらやっと見つかって・・・小さな坂が・・・ポプラ荘というかつての芸術家たちが住んでいたらしいアパートが健在しているのだがただの木造アパートといえばそうなんだけど 味がある。  
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愛宕坂 東京タワーの近く 階段の上は愛宕神社で木がうっそうとしている。 セミがすんごくないてて これが東京のど真ん中にあるんかい!と驚いた。
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炭団坂 文京区本郷(カラーバージョン) 

実は私は着色に自信がなかった。いつもは色鉛筆しか使わないんだが、今回は水彩で という指定があった。同業者の一番兄から以前、たくさんのカラーインクをもらっていたので、そいつを久々に引っ張りだしてきた。

このカラーインクたちはいったい何年 蓋を開けられることなく 眠り続けたのだろう。ひょっとしたら干支を1周しているかもしれない。魔法のランプをさわるかのようにそっと蓋を開けてみた。すると、煙のかわりに 異臭が漂ってきた! 


腐ってるやないかい!!!! インクは腐るのか?! 

しかしどうみても 妙な沈殿物が底にたまり、試しに着色してみると まったく変色していた。 中には蓋のふち側についたゴム製のスポイドまで腐っていてちぎれた。

こんなもんで色が塗れるかい! 私は焦った。しかし時間がなかったのだ。 そしで決心した。 かろうじて 生きているインクを集めると 色の三原色は幸いにもあったので 混色しまくって色を塗った。なんとかできたようだ。 そういうわけで今回のお仕事の原画には、ほんのり腐ったインクの香がしみこんでいるはずだ。

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炭団坂 モノクロバージョン 一回目が気に入らなかったので 日を改めてまたスケッチしにいった。 すごくカミナリが鳴りだした。どんどん薄暗くなっていく中 慌ててスケッチ。 間に合った! 
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S坂(表紙もS坂) 文京区根津神社の横 金太郎飴のお店を見つけて感動した。 もちろん買った。
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マップが全部で8枚 方向音痴の私は 地図の見方もどんくさいらしく 本物の地図を真横に置いてあっても 全然似せて描くことができず スケッチより何よりこいつに手こずった。
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安鎮坂 赤坂御所の横 警官が立ってる横で1時間かけて描くのは ちょっと気になった。一番安全といえば安全だが。  その他数点
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 カバーの裏にこっそり私の名前が! もうちょっと でっかかったらもっとうれしかったよな〜〜 

著者の井下さんは今回初めてお会いした。 最初の打ち合わせの時に 二人で日暮里界隈を散策した。 九州出身だそうだが ちゃきちゃき江戸っ子のおねえ みたいな感じの人だった。 一緒にゆうやけだんだんで有名らしいコロッケやのコロッケ買って食べ歩き 初対面とは思えない親しさでげらげら笑いながら 数本の坂道を見て回った。猫が大好きな人で 神社の猫と遊んだ。 


楽ではなかったけど おもしろいお仕事だったな。 東京ってこんなに 味のあるいい場所があるってことも初めて知ったし。東京ミッドタウンみたいなかっこいい建物や 大使館の集まるインターナショナルなエリアから遠くもなく、時代劇にでも出てきそうな八百屋や金物屋が現役であったりする。 


終わってしまったけど あとまだ一つ残っている。 一緒にお仕事した人たちと 打ち上げやんなきゃ! そんで 第二弾 たのんまっせ とゴマをする! 
by YUKI_GOTO | 2008-10-12 23:47 | 人形 dolls