2011年 05月 23日 ( 2 )

想像してみる

私の明石の実家を想像してみる

家の小さな庭には、母がたくさんの花を育てていて、特に春になるとほんとたくさんの花が咲き乱れて鮮やかになる。ここまできれいに咲いているのは、母が毎日花がらを摘み取って、毎晩ナメクジをとって、毎朝丁寧に水をやってるおかげなんだけど。

3月に入って、初夏にたくさん咲くであろう花の苗を植え終わり、掘り返した土の匂いを感じた。家の前では孫をつれて買い物に行くMさん、うるさすぎてうんざりなんだけど、楽しそうに駒付き自転車を乗り回す子供たちや犬がいた。猫が窓辺で寝そべっていた。そんな光景が数時間で消えた。

目の前に広がるのは色の無い瓦礫だけで、さっきまで遊び回っていた子供も母も猫もどこかに消えた。探しても探しても 返事してくれなかった。あちこちで誰かの名前を叫ぶ声が聞こえてきた。なんでこんなところに、魚がころがってるんだ・・・・・・ 足下には、明日持って行くはずだった私のクレイドールの頭のとれた胴体がふやけた状態で落ちていた。 

あー!もうこれ以上想像するのも嫌だ。 悲しすぎて・・・・
by YUKI_GOTO | 2011-05-23 12:31 | 日常生活 my life

一週間たった今

一週間のボランティア活動はあっという間だった。テレビで見たことのある瓦礫にうずもれた灰色の世界が、臭いつきで私の周りに広がっていた。スクラップ状態の車が道路の脇にいくつもひっくり返っていた。 


ぽつんぽつんと残った家があるがよく見ると、一階の窓はぶち破られ丸見えの家の中には、わけのわからない瓦礫がつまっていた。そしてその傍らに海にあるはずの船が横たわっていた。


倒れた電柱はまっ二つに折れて、中の鉄筋がぐにゃーと露出していた。 道路はあちこち削り取られ、30センチくらい段差のある場所もあった。地盤沈下のため、満潮時には海水が道路に押し寄せて通れない状態になった。


ふやけた記念写真や、子供のおもちゃがちらばったりして、でも持ち主はいなくって、人気のない瓦礫野原の横にある山だけが、鮮やかな新緑に包まれて、うぐいすの声が響く。 私ら人間はズタズタになってしまったというのに、自然はいつものように時間を超えて行くといった感じだ。といってもわたしたちも立ち止まっているわけじゃない。 


復活するために全力注いでいると思っている。でも自然の力に比べて人の力が小さすぎるのだ。それでも自分の持ってるだけの力で進むしか仕方ないじゃないか。「何やってるんだ!」と政府や組織を避難したところでいったい何が良くなるんだろう? 


被災しなかった人は傍観者ではない。阪神大震災を体験したからかもしれないが、私はすごく不気味さと恐怖を感じる。自然の脅威はいつまた自分にふりかかるかわからない。今回ラッキーだっただけだ。


この一週間で私がした内容は本当にささいなことだ。一人一人はイワシの大群の一匹みたいなもんだと思う。すくいとれば、すぐに死ぬ程度の微力しかない。それでええやんか。あかんか? 大量のイワシの群れはあんなにもキラキラしてキレイだ。 微力が集まれば、すごい威力になる。

牡鹿の町
http://www.youtube.com/watch?v=PmHZ_uNJdZQ
by YUKI_GOTO | 2011-05-23 12:09 | 日常生活 my life